モダンの極み!滋賀・笑四季酒造が醸す「コンテンポラリー日本酒」の衝撃と野菜晩酌ペアリング

日本酒の概念を、これほどまでに鮮やかに、そして美しく覆した銘柄が他にあるでしょうか。滋賀県甲賀市水口町に蔵を構える笑四季(えみしき)酒造が醸す地酒「笑四季」。

これまでの「日本酒=和風・伝統」という固定観念を軽々と飛び越え、まるで洗練された洋酒やナチュラルワインのような佇まいと、甘美で瑞々しい貴婦人のような味わいで、現代の日本酒シーンにセンセーションを巻き起こし続けています。

今回は、「酒こそ生!」の精神で、伝統に縛られない独自の哲学を持つ笑四季酒造の酒造りの背景、絶対に押さえておきたいおすすめの3銘柄、そして大地の恵みをたっぷり味わう[野菜晩酌]との極上のペアリングまで徹底解説します!


1. 貴醸酒のパイオニア。守山街道の宿場町から革新を起こす「笑四季酒造」

「笑四季」を生み出す笑四季酒造は、江戸時代末期の大政奉還の年(1867年)に創業しました。

蔵がある滋賀県甲賀市水口町(こうかし みなくちちょう)は、東海道53次の50番目の宿場町として栄えた歴史ある地域です。鈴鹿山系から湧き出る豊かな伏流水と、豊かな近江の米に恵まれたこの地で、伝統的な酒造りを続けてきました。

伝統を壊し、再構築した「コンテンポラリー日本酒」

しかし、現在の笑四季を語る上で欠かせないのが、前衛的なクリエイティビティで蔵を牽引する、現・竹島充修(たけしま あつのり)氏の存在です。

竹島氏は、かつての淡麗辛口ブームや、画一化された現代の日本酒のあり方に疑問を投げかけ、「笑四季独自の個性を極限まで突き詰めること」を決意します。そうして生まれたのが、お酒で仕込む贅沢な日本酒「貴醸酒(きじょうしゅ)」を日常酒のクラスにまで落とし込んだ、甘美でジューシーな新時代の日本酒でした。

彼らが掲げる言葉は「コンテンポラリー(現代的)日本酒)」。 伝統を重んじる滋賀の地で、あえて最も尖った革新に挑み続ける姿は、まさに現代の日本酒界の異端児であり、トップランナーです。


2. 笑四季の味わいの特徴:五感を揺さぶる「甘美な酸」と「無添加」への執念

笑四季のグラスを口に近づけた瞬間、誰もがその圧倒的なフルーティーさに驚かされます。しかし、その本質は単に「甘くて飲みやすい」だけではありません。

1) 味わいの核となる「極上の甘味と綺麗な酸」

笑四季の最大の特徴は、バナナやリンゴ、時にはメロンやマンゴーを思わせる濃密でリッチな甘味と、それをダレさせずに一本の線で引き締めるエレガントな酸味のバランスにあります。 日本酒を呑んでいるはずなのに、まるで上質な白ワインや貴腐ワインを味わっているかのような錯覚を覚えるほど、瑞々しく洗練された仕上がりです。

2) 一切の添加物を排除した「生」へのこだわり

これほどモダンで華やかな味わいでありながら、笑四季は「純米大吟醸」や「純米吟醸」といった従来の特定名称の表記をあえて捨て、全量純米仕込みとしています。 さらに、味わいを整えるための醸造アルコールはもちろん、酵素剤やその他の添加物を一切使用しない、完全なナチュラルブレンドを実践しています。

素材の力を信じ、酵母が持つ野生の力を引き出すことで、モダンな見た目からは想像もつかないほど、ピュアで雑味のない「生の美しさ」を表現しているのです。


3. ガチで体験してほしい!笑四季の厳選おすすめ3銘柄

初めて笑四季を体験する方から、その奥深い世界に溺れたい方まで、今すぐ探してでも呑む価値のある3本をご紹介します。

① 笑四季 センセーション(Sensation)クリスタル / ブラック

笑四季の「世界への入り口」として圧倒的なコスパを誇る定番シリーズです。

  • 特徴: クールな白ラベル(クリスタル)は、シャープな酸とドライな後味が特徴。シックな黒ラベル(ブラック)は、まろやかな旨味とジューシーな甘味が広がります。
  • ここが凄い: 日常酒としての価格帯でありながら、笑四季が目指す「綺麗でモダンな酸」が120%詰め込まれており、毎日の食卓のレベルを跳ね上げてくれる最強の定番酒です。

② 笑四季 モンスーン(Monsoon)貴醸酒

笑四季の代名詞とも言える、日本酒業界を震撼させた貴醸酒シリーズです。

  • 特徴: 仕込み水の一部に本物の日本酒を使って醸されるため、とろりとした高粘度の口当たりと、ハチミツや完熟フルーツのような濃密な甘味が炸裂します。
  • ここが凄い: 単に甘いだけでなく、極上の白ワインのような気品ある酸が後味をスッと消し去るため、何杯でも呑めてしまう危険な美酒。日本酒の概念が180度変わる一本です。

③ 笑四季 5(ファイブ)エレメンツ シリーズ

笑四季が使用する5つの異なる酵母の個性を、単一の米(滋賀県産米)で表現する実験的かつ芸術的なシリーズです。

  • 特徴: 使用する酵母によって、ベリーのような香りを放つものから、ハーブのような爽やかさを持つものまで、千変万化の表情を見せます。
  • ここが凄い: 酒造りにおける「酵母の可能性」を限界まで突き詰めており、グラスを回すたびに新しい発見がある、日本酒上級者も唸るクオリティです。

4. 笑四季で楽しむ「野菜晩酌」!五感を満たすペアリング3選

甘味と酸味がきれいに調和した笑四季は、実はハーブやオイル、少しクセのあるお野菜の旨味と完璧にシンクロします。今回は、笑四季の華やかさを引き立てる、ヘルシーで贅沢な野菜つまみとのペアリングをご提案します。

1) 「モンスーン(Monsoon)」×「彩り温野菜の特製バーニャカウダ」

  • ペアリングの妙: れんこん、にんじん、アスパラ、カブなど、蒸すことで甘味を引き出した温野菜を、アンチョビとニンニク、オリーブオイルを利かせた濃厚なバーニャカウダソースで味わう、今宵の主役メニューです。
  • 呑み合わせのポイント: 濃厚なアンチョビの塩気と独特の旨味に、モンスーンの圧倒的な甘味とコクがガチッと噛み合います。さらに、温野菜の持つ自然な甘味が、お酒のフルーティーさを何倍にも膨らませてくれます。ワイングラスに冷やしたモンスーンを注ぎ、交互に呑み進める時間は、まさに至福の一ときです。

2) 「センセーション クリスタル」×「ズッキーニとハーブのオリーブオイルソテー」

  • ペアリングの妙: みずみずしいズッキーニを、多めのオリーブオイル、塩、そしてローズマリーやタイムなどのハーブと一緒にさっと炒めたシンプルな一品。
  • 呑み合わせのポイント: センセーション・クリスタルが持つ、シャープで清涼感のある酸味が、オリーブオイルの軽やかな脂分をサーッと洗い流します。ズッキーニのみずみずしさとハーブの爽やかな香りが、お酒のクリスタル感と見事にシンクロし、お箸もグラスも止まらなくなります。

3) 「5エレメンツ」×「春菊とリンゴの塩ゴマ油サラダ」

  • ペアリングの妙: 生の春菊のみずみずしい苦味に、薄切りにしたリンゴの甘酸っぱさを合わせ、塩とゴマ油だけでシンプルに和えた大人のスピードサラダです。
  • 呑み合わせのポイント: 酵母の個性を生かした5エレメンツの複雑なフルーティーさが、リンゴの酸味と同調。さらに、生の春菊が持つ独特の青い香りとビターな余韻が、笑四季の甘味に絶妙な奥行きを与えてくれます。お互いの「香り」を高め合う、非常に洗練されたペアリングです。

5. まとめ:日本酒の未来を「呑む」ということ

滋賀県水口町で、伝統の殻を破り、ただひたすらに「現代における最高に美味い生きた酒」を追求し続ける笑四季酒造。 そのボトルを開けるということは、単に日本酒を味わうだけでなく、竹島氏が紡ぎ出す現代アートのような世界観を五感で「呑む」という体験そのものです。

一見すると洋風でエキゾチックな味わいですが、一切の無駄を削ぎ落としたピュアな純米仕込みだからこそ、大地のエネルギーが詰まった野菜の肴とも優しく、力強く響き合います。

今宵はワイングラスを用意して、色鮮やかなお野菜のバーニャカウダを並べ、笑四季が描く美しき新世界へゆっくりと酔いしれてみてはいかがでしょうか。

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